日時2015年 7月 4日(土)14:00〜17:00
会場 和光学園

< 入念な事前準備で稔りある大会に >


     夏の全国大会まで1カ月足らずとなった第一土曜日の午後に7月の定例研究会を実 施した。7月に入っても、首都圏は連日のように梅雨空で、研究会当日もあいにくの 雨模様であった。この日は研究会終了後に大会関係の打ち合わせを予定していたので、 研究会そのものは早めに切り上げた。 この日の研究会は、大会初日に実施される実践講座の講師を務めることになってい る藤木勝氏が、綿の実物や各種教具を持ち込んで、糸作りの実演をすることを中心に 進めた。

@  効率よく綿から糸を作る方法を再現する    藤木勝
小学校でも棉の栽培をやっているところがあると聞いたことがある。その綿についてだが、日本の繊維工業に関する歴史的な経過も考えあわせ、天然繊維の一つである綿の学習をしておくことは大事だと思っている。
   このような前置きをして、実践講座で取り上げようと考えていることの一部を実演していただいた。以下はこの日の実演写真の解説である。

写真1 綿打ち弓による綿打ち
  綿打ち弓は、壊れた竹刀の竹や竹箒の柄とピアノ線があれば、手づくりできる。
写真2 紡錘による糸紡ぎ
  しっかりとほぐした綿から手指を使って糸を撚り出す。
写真3 フライヤーつき紡錘教具
  セットした市販の糸がU字形をしたフライヤーによって撚りがかけられ、糸巻きボビン  に巻き取られていくしくみを模型で確かめる。
写真4 トラベラー説明用教具
  リング精紡機のしくみを理解させるための教具を使って、糸に撚りがかけられていく様子が確かめられる。

説明後に綿打ちと糸紡ぎをを行った感想として、綿打ちで細かな埃が飛び散るので、換気などの注意が必要なのではないか。糸紡ぎに布団綿など市販されている綿を用いると繊維方向がそろっているので、糸を撚り出しやすい等の感想が出された。

 
 
 
永澤悟  
野本勇 isa05nomoto@snow.plala.or.jp