第64次 技術教育・家庭科教育全国研究大会

主催: 産業教育研究連盟,後援:東京都市大学・東京都教育委員会

大会テーマ
『巧みな手、科学する頭、人と人を結ぶ心を育む技術教育・家庭科教育』

大会要項パンフレット(pdf, 563kbyte )

大会は終了致しました。ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。
なお、大会の内容は産教連通信(No.204,No.205)に掲載いたします。
ぜひご覧下さい。

大会の柱

  1. 技術教育・家庭科教育が抱えている問題点について情報交換し、それを中教審の審議にどのように反映させるかという観点から検討します。
  2. 学習指導要領の内容を実践的に検討しながら、教科のなかで子どもに真につけさせたい力を探ります。
  3. 子どもをひきつける教材についてさまざまな角度から検討し、魅力ある授業の内容と方法を探ります。

プログラム


8月2日(日)
09:00-    受付開始

10:00〜12:00 実践講座
教職に就いて間もない人や免許外の人にも対応した入門講座です。 小テーマ・小題材の学習会として、教材の魅力と授業の展開のおもしろさを探求します。ときには実技も交えながら討論していきます。

「はんだづけ指導のスキル」 担当:下田(鳥取)
生徒が確実にはんだ付けがうまくなるための原理の理解と道具の準備、そして指導の勘所を実際にやりながら学べます。

「立体的な授業づくりのヒント」担当:藤木(東京)
身近な素材である「木綿」綿から糸、さらに布へと素材が加工されていく過程を「実物 「模型・教 」具 「DVD」を駆使した授業を紹介します。技術と家庭の両分野に対応。

13:00-13:55 基調提案

14:00-16:20 分科会@
「加工・ものづくり」
 道具や機械を使い、材料にはたらきかけてものをつくることを通して学ぶ授業は、技術教育・家庭科教育の大事な要素です。日常生活でのものづくり経験が少なくなっている子どもたちに、限られた時間数の中で、何をどのように教えていくべきなのか悩むところです。授業づくりや教材選定の視点、指導の工夫など実践を持ち寄って、わかる・できる・たのしい授業について討論します。

16:30-17:30 教材・教具発表会
手づくりの教材や教具の発表会です。実習題材、演示教具、視聴覚教材など多様なものを持ち寄っての発表です。ぜひとっておきの教材教具をご持参ください。常時展示コーナーもあります。

17:30-18:30 産業教育研究連盟総会
 ぜひ会員になり,技術・家庭科教育を共に育てていきましょう.

8月3日(月)
09:00-    受付開始

09:30-12:00 分科会A
「電気・機械・情報」
 電気、機械、情報などの工学的な分野は技術教育として大事な分野です。産教連では技術の原理をいかした教材の探究を重視してきました。生産技術について理解を広げるための基礎・基本とは何か、生徒の理解を促すにはどのように指導するのがよいか、それぞれ具体的な実践を出しあって検討していきます。光、音などを検知して制御する Ardu Block の実践報告も予定しています。

13:00-15:00 分科会B
「教育条件・教育課程」
 技術・家庭科の教科時数が少ないことにより、教える内容が限定されてしまうのが現実です。そして一人の教員の受け持つ生徒が多いことや専任教員のいない学校の増加など、教育課程・教育条件に多くの制約がかかっています。このことは教科教育の根幹をぐらつかせる深刻な問題です。教育条件や評価について意見交換しながら、どんな工夫や取り組みができるのか、次の学習指導要領改訂に向けての展望について討議します。

15:00-17:30 実技コーナー「匠塾」
例の実技コーナー「匠塾」は産教連大会の特徴のひとつです。授業にすぐに活かせる教材・教具を作ります。実践講座(実技のイロハ)関連の実技的な内容も扱います。時間いっぱいかけてつくるものや2つ3つと取り組んで授業のネタや材料をいろいろ仕入れることもできます。@〜Dは出店予定。当日持ち込み出店歓迎。製作実費は必要です。

@簡単でおいしいパンづくり 担当:野本(東京)

A手縫いですぐできるティッシュケースやブックカバー 担当:根本(茨城)

Bこれなら使える手回し発電充電装置 担当:亀山(東京)

C熱湯で融ける金属の紹介や低融合金による鋳造 担当:藤木(東京)

D延長コードの製作とその実験装置など 担当:下田(鳥取)

E釘を使わないお手軽木工テープカッター 担当:野本(東京)

Fなのぼ〜どAGとSCRATCHによるのこぎり挽き評価装置 担当:新村・永澤(東京)
 こちらは、今話題のArduino互換小型ボードである「なのぼ〜どAG」(ちっちゃいものくらぶ)を使ったのこぎり挽き評価装置です!
 この装置をのこぎりに繋げてのこぎり挽きをすると、現在ののこぎりの角度がパソコン画面に表示されます。これを見れば、角度のずれがすぐ分かり、訂正も容易です。
 さらに、のこぎり挽きが終わった後には、のこぎりの角度の軌跡がカラフルなグラフによって見られます。これにより、自分ののこぎり挽きのクセが分かるというわけです。
 さあ、この装置を使ってあなたもまっすぐ綺麗なのこぎり挽きを身に付けましょう。


17:30-19:30 交流会 (要・事前申込)
大学4階のラウンジでの懇親会です。分科会で話し足りなかったことや聞き漏らしたことなど参加者がより自由に語り合える場です。老若男女が経験などを気楽に語ります。そこから思いもよらぬ発想、展開 が浮かぶのではないでしょうか。事前申込をお願いします。


8月4日(火)
09:30-11:50 分科会C
「食と農」
 作物を栽培し加工して食べるということは、生きるための最も基本的な技術です。ここには子どもたちに学ばせたいことがたくさんありますが、限られた時間の中でどんな授業ができるのか。栽培し収穫した1 ? ? ものを加工し調理する技と家のコラボレーションの実例、 時間の授業で調理実習を行う工夫は 評価はなどの課題、学校ごとにことなる施設・用具・材料の準備や条件をどう活かすか、学校外の方との連携をどうするかなど意見交換をします。

11:50-12:30 全体会
本大会のまとめと今後の課題など